ムーブシロ

雑な思考

19歳

19歳の頃、俺は東京に居た。東京は俺にとって情報の宝庫であり、東京という優しく冷たい綺麗な都会が俺は好きだった。今は別に普通だ。そして今は東京には居ない。でもいつか帰って、ただいま。と言いたい都市の一つだ。

俺にとって思い出のある東京、彼氏のいる女とイケないことをするのは楽しかった。小さな小さな女で、150cmにも満たない女だった。別に俺はロリコンではない。小さな体に大人びた長い髪がすごくギャップを感じ、惹かれた。そして顔も大人びていて、愛想笑いがこぼれる様子は、俺の性質と似ていて興味も湧いた。

女は同じ音楽人だ。音楽を嗜む人間はステレオタイプの印象と同様に、性癖も特殊になる傾向だと思う。マイノリティーな自分に陶酔してる人間も中にはいるが、そんなヤツは喋れば分かる。知識が無いからだ。

その女の性癖が特殊かどうかは分からない。だけど、俺は特殊だ。初めての女との性的行動は、オナニーを見せたことだし、当時は彼女というステータスが嫌いで、友達と性的なことをしていた。それは世間で言うマイノリティーに入ってしまうし、それはマイノリティーであるから、正規の手続きである彼氏彼女などと言う隔たりが無いため、それが無ければならない人は罪悪感を背負う。そして同時に、汚いものとみなし攻撃してくる。でもそれはマイノリティーになりたくてなった陶酔型ではないため、非常に嫌な気持ちになる。分かり合えないのは寂しいものである。

とまぁ話がズレたが、その女とは何時間もキスをしたぐらいであった。喉がカラカラになるほど繰り返した。相当なキス好きであるならそれも特殊なものなのかもしれない。それは聞いてないので分からないが。

そんな思い出しかないのだが、その女は東京の思い出の中にいつもいる。その女特有の柔らかな身体や匂いがあり、よく覚えている。すごく幸福な時間だった。人生で一、二を争うほどに。